過去にも、弁護士による国際ロマンス詐欺などの二次被害とも言える問題について取り上げてきた。
度々、X(旧Twitter)でも国際ロマンス詐欺について触れてきた。 今回、千葉県弁護士会所属の大友道明弁護士(75歳)に懲戒手続きが取られた。ただいま弁護士界隈を騒がせているこの件を解説する。 [afTag i[…]
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今回新たに瀬辺勝弁護士が懲戒処分された件について、詳しく解説する。
瀬辺勝について
(引用元:PR TIMS)
1964年(昭和39年)早稲田大学法学部卒業、1968年(昭和43年)に司法試験に合格し、1972年(昭和47年)に名古屋弁護士会に弁護士登録した。その後、愛知県名古屋市を中心に活動し、1989年(昭和64年・平成元年)には名古屋弁護士会副会長に就任するなど、現在83歳で50年以上に渡って弁護士活動をしている。
しかし、過去にも懲戒処分を受けており、その都度事務所名を変更していたようだ。名前を頻繁に変更しては悪事を働いているのでは、まるで詐欺サイトと同じである。
過去の懲戒処分は、遺言の執行の依頼を受けたにも関わらず遺産約2,400万円の私的流用や、業務停止処分を受けたにも関わらず依頼を受けたためであった。
(引用元:弁護士不祥事情報ブログ 弁護士自治を考える会)
弁護士法人丸の内国際法律事務所について
概要
公式HPには、既に閲覧できないようになっていた。
公式X(旧Twitter)アカウントは残っており、「依頼者様に寄り添い、風通しの良い関係を構築し、事件解決を行う」と謳っているが虚しい限りだ。
所在地
法人登記によると、「愛知県名古屋市中区丸の内3丁目4番12号ワークビル丸の内3階」が所在地となっている。
瀬辺勝は何をやらかした?
弁護士は、弁護士法や所属弁護士会・日弁連の会則に違反したり、所属弁護士会の秩序・信用を害したり、その他職務の内外を問わず「品位を失うべき非行」があった時に、懲戒を受ける。
愛知県弁護士会は2024年3月13日付で瀬辺勝弁護士の懲戒手続きに付されたと公表した。
(引用元:愛知県弁護士会)
報道では、「国際ロマンス詐欺」などの投資詐欺被害者に被害回復事例がないにも関わらず回復事例があったかのように装ったり、回復できる見通しなどを説明せずに相談を受けたとしている。相談者は着手金を支払ったものの、当然被害回復できず、苦情が相次いでいた。
弁護士による詐欺の二次被害とは?
(引用元:愛知県弁護士会)
愛知県弁護士会が言うように、国際ロマンス詐欺や投資被害詐欺は被害回復が極めて困難な事件と言える。弁護士であれば、当然、被害回復が困難であることは事前に分かっていたはずだ。しかし、弁護士に頼めば何とかしてもらえるだろうと相談者が信じ切っていることを良いことに、瀬辺弁護士は被害回復が困難な事件にも関わらずその事実を伝えずに着手金だけを得ていた。さらに、回復実績がないにも関わらず、さもあるかのように虚偽の実績を説明しており、非常に悪質だ。
既に弁護士法人丸の内国際法律事務所のHPは閲覧出来なくなっているが、過去に掲載していた内容は、確かに「国際ロマンス詐欺」や「投資/仮想通貨詐欺」に対して強い弁護士であると誤認させるものであった。
(引用元:弁護士自治を考える会)
まとめ
詐欺被害に遭った際は、速やかに弁護士や司法書士といった専門家に相談し、返金請求をして被害回復を行うことが重要ではあるが、誰に頼んでも良いというわけではない。特に「国際ロマンス詐欺」は、被害回復が困難であるため、依頼先は慎重に選ぶべきだ。
しかし、返金請求による被害回復が困難な案件だからといって、諦めてしまってはいけない。「返金されないのか」と落ち込んでいる人には是非こちらの記事を読んで貰いたい。
お陰様で詐欺被害者からコンスタントに情報を頂けるようになった。被害に遭った時に参考にして欲しいことは別記事で報告した通りだ。 [sitecard subtitle=関連記事 url= target=https://fukugyou-rep[…]
詐欺師への返金請求以外にも、被害回復をする方法はある。まっとうな弁護士や司法書士であれば、返金請求が実現できそうな案件か教えてくれた上で、可能性が低い案件であれば別の方法での被害回復方法を考えてくれるはずだ。詐欺被害に遭ったという方は、今すぐに詐欺暴露チャンネルがお勧めする専門家へ相談して欲しい。被害に遭ってから相談するまでの時間が早ければ早いほど、何とかなる可能性が高い。
ほんの一部のこのような弁護士のせいで、専門家への相談をためらわれてしまうのは実に悔しい。詐欺被害は早めの対応が肝心なのだ。「被害者の力になりたい」と思っている事務所は「被害者の為に何かできる事はあるか」を常に考えてくれる。
1人でも多くの人が詐欺被害を回復できるよう切に願う。
合掌 “B”李 拝